大阪の36歳会社員が『R-1グランプリ』決勝へ…アマチュアは史上初の快挙、「どくさいスイッチ企画」って一体何者?
賞金500万円と「ピン芸日本一」の称号をかけた『R-1グランプリ2024』(カンテレ)の決勝戦が3月9日に放送される。今大会のダークホースは、普段は大阪在住の会社員で、『R-1』史上初となるアマチュアでの決勝進出を決めた「どくさいスイッチ企画」だろう。
アマチュア芸人とはいえ、その実力は折り紙付きだ。大阪大学在学時は落語研究会に属し、4年時に『全日本学生落語大賞』で最優秀賞にあたる策伝大賞を受賞(高座名:銀杏亭魚折)。その後は桂文枝が大会統括をつとめる『社会人落語日本一決定戦』も制し、2冠を達成。2023年には『全日本アマチュア芸人No.1決定戦」でも優勝・・・と、コアなお笑いファンからは一目置かれる存在の彼が、意気込みを語る。
■ 「ボーナストラックとして楽しんでいただければ」──決勝進出が決まった瞬間を振りかえってみていかがですか?
まさか行けると思ってなかったので、本当に大変なことになったなって。ちょっとまだ信じられないところではあるんですけど、アマチュアでお笑いをやってる仲間や家族、親類、友人からおめでとうという連絡がたくさん来て、だんだん実感がわいてきました。
──ファイナリストのなかで一番負けたくない人は?
2人います。1人目はルシファー吉岡さん。折に触れて言ってるんですけど、ルシファーさんのメソッドを使って、ネタ作りの方法を参考にしてここまで上がってきているので。ルシファーさんとネクタイの色も同じにしてるくらいには意識しています。2人目は、真輝志さんです。単独ライブも見に行っていて、コントをやるうえですごく参考にしているので、そんな方と戦うことになってかなり意識しています。
──決勝の出番順が9番目、トリになりますが?
くじを引いた時は「やってしまった」と思ったんですけど、プロの方を8人見た後のボーナストラックとして楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
──自分の強みや持ち味はどこにあると思いますか?
私は長いこと落語をやっていて、そこからコントに乗り換えました。その副作用で、小道具とか音響を極力使わないでネタをやっているので、そこに注目して見ていただけると楽しんでいただけるかなと思います。
■ ピン芸人の魅力は「全部自分の手柄にできる」──ピン芸の魅力はどこにあると思いますか?
自分が考えたことを100%人に伝えて、100%でその感動をもらえる。全部自分の手柄にできるというところが、一番の楽しみかなと思っています。
──優勝したら出てみたい番組はありますか?
お正月のネタ番組に出たいです。あれがテレビのなかで一番好きなので。みんながゆったりしているときに流れる特番でネタをやりたいです。
──決勝に向けて意気込みをお願いします。
ファイナリストのなかで私の声量が一番小さいので、頑張って声を出したいと思います。あと、まずは決勝まで健康に過ごすということ。そのうえで自分が持ってる力を全部出して、プロの方に失礼のないように戦いたいと思っています。よろしくお願いいたします。
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『R-1グランプリ2024』決勝の模様は3月9日、夕方6時半より放送される。MCは霜降り明星(せいや・粗品)と広瀬アリス、審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウの5名が務める。
【ファイナリスト】真輝志、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、kento fukaya、寺田寛明、サツマカワRPG、吉住、トンツカタンお抹茶、どくさいスイッチ企画(※決勝戦ネタ順)
(Lmaga.jp)