マニアックすぎる!? 大人の心を掴む「ネコ展」、大阪で開幕

身近な猫や野生のネコ科動物の魅力に迫る『特別展 ネコ』が、「大阪市立自然史博物館」(大阪市東住吉区)で開催中。ずらりと並ぶ迫力大の剥製をはじめ、触ったり匂いをかげる体験コーナー、巨大猫とのフォトスポットなど、「猫づくしの空間」が広がる。

■ 来場者は大人が多し、テーマは3つ

同展では3テーマ「世界の野生ネコ科動物」「日本のヤマネコ」「ペットのイエネコ」を軸に、骨格標本や剥製などを通して、ネコ科動物の進化や体の構造を紹介。夏休みの自由研究にもぴったりと思いきや、企画・監修の学芸員・中西希さんは「これまでの会場では大人のお客さんが多く、ある意味ディープな頭骨や歯などを熱心に鑑賞する姿が印象的」と話す。

大阪会場も初日から賑わいをみせ、SNSでは「前脚(標本)はマニアックすぎる」「まず入口の山猫くんにクギズケ」「人多くてゆっくり見れなかったからまた行きたい」「グッズが可愛すぎて、すでに諭吉が飛んでいった」など、多くの猫好きが心を掴まれたよう。

■ 五感フル活用で楽しむ展示が続々

会場の「イエネコ」展示でひときわ目を引くのは、獲物を狙うポーズが愛らしい巨大猫の模型。獲物気分で写真撮影を楽しみつつ、周りの押しボタン式装置でハンターとしての「爪」構造、夜行性の「目」についてもお勉強。また、毛色の遺伝について親子の組み合わせに挑戦するパズルなども。

「世界の野生ネコ科動物」では、3地域「ユーラシア」「南北アメリカ」「アフリカ」ごとに剥製が並び、地球上に生息する41種を紹介。「カナダオオヤマネコ」らの下にはミニ鏡が置かれ、足裏まで見える工夫が。動物園で人気の「スナネコ」、大阪会場から加わった南米の希少な品種「コロコロ」など「推し」探しも楽しめそうだ。

最後の「日本のヤマネコ」では、体験コーナーが充実。実際に「イリオモテヤマネコ」「ツシマヤマネコ」の毛皮を触り、「どっちが短い?」と生息地との関連を比べてみる機会に。さらに、マーキングの匂い(再現)をかいだり、貴重な「イリオモテヤマネコ」の鳴き声が聞ける映像など、五感をフル活用したい。

学芸員の中西さんは「剥製を見た後に、頭や前脚などの骨と見くらべるのもおすすめ。世界にはこんなに多くのネコ科動物がいるのを知って、身近に感じてほしい。きっと自宅のイエネコの見方も違ってくるのでは」と話す。

会場3カ所での撮影スポットもあり、写真(2L)プリント&画像ダウンロードつき(900円~)。グッズ売場では、オリジナル猫キャラがデザインされた雑貨や菓子が販売される。『特別展 ネコ』の開催場所は「長居公園」内の「花と緑と自然の情報センター」2階。期間は9月23日まで(休館日あり)、料金は大人1800円ほか。

取材・文・写真/塩屋薫

(Lmaga.jp)

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