「レゲエすぎる」と話題の和歌山の校歌、なぜ誕生? 「誰もが口ずさめる曲に」理事長の思い
毎年、日本の夏を沸かす『全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』の予選大会が今年も開幕。7月15日におこなわれた和歌山大会の2回戦にて、とある学校の校歌が「レゲエ調すぎる」と話題となった。
■「これが令和の校歌か」Xでトレンド入り
今回話題となったのは「和歌山南陵高等学校」(和歌山県日高川町)の校歌。2回戦を制した同校の野球部員たちが校歌を斉唱すると、「これが令和の校歌なんか」「斬新過ぎる」といった声がSNS上で溢れ、X(旧ツイッター)では「和歌山南陵高等学校」がトレンド入りしていた。
改めて同校の公式YouTubeに上がっている曲を聞いてみると、アップテンポで今風な曲調にくわえ「一歩前へ 今夢掴め 今今今」「一心不乱にやっちゃって」といった歌詞、これはたしかに校歌と言われても信じられない。
■「誰もが口ずさむことのできる校歌に」理事長の思い
気になって同校に問い合わせてみたところ、校歌は6月6日に正式発表されたばかりだとか。4月に新体制になったばかりの同校。新たな校歌を作るにあたり、理事長が「学校の固定観念を壊し、生徒や保護者、地域のみなさんに愛されるような、誰もが口ずさむことのできる校歌にしたい」と考えたという。
そこで理事長の友人であるミュージシャンの横川翔さんに相談したところ、その思いに賛同したレゲエアーティストのINFINITY16さんとWARSANさんが無償で曲を提供してくれたという。
■ 掃除の時間などは約4分のフルバージョンが使用される
やはり予選大会で校歌斉唱の様子が流れた反響は大きかったといい、「ニュースやラジオ、雑誌などの取材が多くありました。YouTubeにアップしている校歌の視聴回数も、3000回から一気に15万回になりました」と担当者。
ちなみに、大会で歌われた曲は時間の関係で急遽制作されたショートバージョンとなっている。卒業式や掃除の時間などでは約4分のフルバージョンが使用されるとか。
残念ながら7月23日におこなわれた3回戦にて敗退してしまった同校。SNS上では「校歌また聞きたかったな」といった声も上がっており、今後の活躍が期待される。
取材・文/つちだ四郎
(Lmaga.jp)