安藤忠雄「生かすも殺すも皆さん次第」、新たな大阪駅周辺「うめきたエリア」に言及

9月6日に先行まちびらきが決定している、JR大阪駅前の「グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発プロジェクト)」。それを記念し、同エリアの中核施設のひとつ「V.S.」を監修する建築家・安藤忠雄氏が講演をおこなった。

■ 「大阪は『町民の街』、緑が少ない」(安藤)JR大阪駅前に位置する地区面積約9ヘクタールのエリアで進行中の大規模開発プロジェクト・グラングリーン大阪。今回の先行まちびらきを皮切りに、世界最大級規模となる都市型公園「うめきた公園」をはじめとし、商業施設やホテル、イベントスペースなどが開業していく予定だ。

先行まちびらきでオープンする「V.S.」は、うめきた公園内にできる施設「JAM BASE」の主要施設でもあり、パフォーマンスや大型展示、映像作品などの公開を想定したアート空間となっている。

先行まちびらきを前に実施されたシンポジウムには、安藤氏が登壇。大阪で生まれ育ち、著名な建築物『住吉の長屋』や「こども本の森 中之島」をはじめ、大阪で手掛けた作品も多い安藤は「大阪は『町民の街』ということで1つずつが小さく、緑が少ない」と分析。

一方で、御堂筋のイチョウ並木を例にあげ「大阪の人は元々、緑に対する感性が高かったと思うんです。街は建築会社や企画者だけでできるわけじゃない。ひとりひとりが物事を考えないと、できないわけです」と語った。

さらに、同エリアについて「このエリアが世界でも初めてのエリアになるかもしれない。大阪はやっぱりええなあ、と盛り上がれば、大阪万博やうめきたエリアも元気になるかもしれない」とコメント。

「うめきた1期・2期のなかに、これだけの公園と大きな大阪駅があるというのは、なかなかの街なんですよ。この街を生かすも殺すも、みなさん方の力にかかっているんですね」と来場者に呼びかけた。

取材・文・写真/つちだ四郎

(Lmaga.jp)

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