設計監修した安藤忠雄も分からない? 大阪に現れた新ミュージアム「VS.」とは

9月6日に開業した「グラングリーン大阪」(大阪市北区)内に、大阪出身の世界的建築家・安藤忠雄氏が設計監修したミュージアム「VS.」がオープン。「新しいメディア」「施設ではなく文化装置」と謳われ、少々小難しい雰囲気が漂うが、一体どんな場所なのか?

■ 入ってみないと分からない、没入感ある圧巻の空間外から見ると2つのキューブが並んだ「VS.」だが、地下で繋がっており合計1400平方メートルの展示スペースが広がっている。4つのエリアで構成され、とくに地上に突き抜けたスタジオAは天井高が15mもあり、没入感のある映像体験やパフォーマンス、大型の作品などを展示することができる。

「VS.」という名称は、アイデアや取り組みにおける良い意味での「対峙」、伝統的文化とテクノロジーの「対話」などに由来。大阪・梅田のこの地で、さまざまな人が集い、新しく面白いコト・モノを生み出し、発信していこうという思いが込められている。

■ 「これはなんやねんと、今も分かっておりません」オープニングセレモニーに出席した安藤氏は、「実は私、これはなんやねんと初めから言うておりますが、今も分かっておりません。ということは、可能性があるのかないのかも分からない。ひょっとしたらその可能性で大阪が、やぶれかぶれで頑張るのではないかと思っています。博覧会もそうですが、みなさん方とともに、元気な大阪をアジアから世界に向けて発信したいなと思います」と語った。

一見敷居が高そうな空間だが、キャッチーな企画が盛りだくさん。11月以降には『吉田ユニ展』、竹中工務店による『たてものめがね まちめがね展』、『安藤忠雄展 青春』が順次開催される予定だ。

なお、現在はオープニング企画として『真鍋大度 新作個展「Continuum Resonance:連続する共鳴」』が無料で公開中(要予約/~10月14日、朝10時~夜7時)。

(Lmaga.jp)

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