鉄分がとれる鍋や牛乳パックからできたタオルなど…2024年度に認定された「大阪製ブランド」
大阪府内の中小企業が手掛ける優れた製品を大阪府知事が認定し、ものづくり中小企業の自社製品開発を応援する「大阪製ブランド」。今年は新たに7社7製品が認定された。
7製品あるなかでも、特に社会への貢献度が高い製品は「ベストプロダクト」にとして認定されており、今年は2社2商品がベストプロダクト入りを果たした。
八尾市の「藤田金属」による「今日を元気にするお味噌汁パン」は、重い印象のある鉄製鍋をその技術力で鍋の側面を薄く伸ばし、使い勝手の良さを実現。使いはじめの油ならしが不要なうえ、さびにくいのも魅力だが、なにより通常の鍋を使うよりも鉄分が多く摂取できる点が魅力で、手軽に鉄分補給がかなう。
泉佐野市でタオルを製造するメーカー「藤原織布」による「牛乳パックからできたハニカム織タオル」は、牛乳パックを再生して作る紙糸を製品の25%に使用したタオル。エコなだけでなく、軽く乾きやすく、高い吸収性と消臭性の良さを特徴に持ち、機能性の高さでも評価されている。
「藤原織布」の担当者は、「2歳の息子との何気ない会話をきっかけに生まれたタオルです。自社開発した六角形のでこぼこを記事に落とし込んだことと、牛乳パックの再生糸を織り込んだところが特徴です。このタオルを通して、リサイクルをちょっとでもやってみようかな、と思っていただけるとうれしいです」と話す。
吉村知事は、「大阪の中小企業はすごい技術があって、大阪の温かさやさしさ、アイデアを詰め込んだ素晴らしい製品がたくさんある。2025年は大阪・関西万博が開幕するので、大阪製ブランドをこれからさらに広げていきたい」とさらなる大阪ブランドの向上に意気込みを話していた。
取材・文・写真/野村真帆
(Lmaga.jp)