1934年設置、大阪メトロの名物「百葉箱」が3月上旬をもって完全撤去…引退後は森ノ宮駅へ

大阪の地下鉄「Osaka Metro」(大阪市西区)の一部駅構内に設置されている「百葉箱」。同地下鉄の名物ともいえる百葉箱が、3月上旬をもって撤去されることが決まった。

百葉箱の歴史は、旧大阪市営地下鉄が開通した翌年の1934年、駅の環境と温度を測定するため「淀屋橋駅」のホームに設置されたことから始まった。以降設置駅を増やしていき、1960年代のピーク時には21駅に設置されていたという。

測定結果をふまえ1965年に梅田駅駅舎に冷房が導入されるなどの成果を挙げてきた百葉箱だが、温度・湿度を測定する機器の小型化やデジタル化にともない、2011年に一度撤去が決まる。しかし、報道を受けて撤去を惜しむ声が多く寄せられたことで見送られたという背景があった。

百葉箱が残っているのは御堂筋線「梅田駅」「淀屋橋駅」「天王寺駅」、谷町線「天満橋駅」、四つ橋線「西梅田駅」、中央線「緑橋駅」、千日前線「鶴橋駅」、堺筋線「堺筋本町駅」の8駅(1月8日時点)。撤去は1月より順次スタートし、3月上旬に最も歴史がある「淀屋橋駅」からの撤去をもって完了する。

撤去された百葉箱は、春頃にリニューアル予定の中央線「森ノ宮駅」のスペースに展示されることが決定している。

(Lmaga.jp)

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