昨年M-1初決勝・ジョックロックが新人賞、世間の評価に戸惑いつつも決意「生き残れるように」
「第十回上方漫才協会大賞」が1月13日、笑いの殿堂「なんばグランド花月」(通称:NGK、大阪市中央区)にて開催。昨年の『M-1グランプリ』で活躍したコンビ・ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)が、新人賞に輝いた。
■ 「信じられないという気持ち、評価に恥じない活躍を」
若手漫才師たちのサポートをつとめる「上方漫才協会」が、さまざまな角度で審査する同コンテスト。なかでも芸歴8年目以下を対象にした新人賞は、前年に行われた1年間のネタバトルの成績などをもとに数組を選出し、ネタバトルで1組を決定する。
今年は「よしもと漫才劇場」(大阪)より三遊間、ぐろう、ジョックロック、「神保町よしもと漫才劇場」(東京)より、ナイチンゲールダンス、金魚番長、家族チャーハンの6組が競い合い、見事ジョックロックが新人賞を獲得した。
コンビ結成からわずか3年目にして『M-1グランプリ』の決勝に進出し、福本の膝を使った特徴的なツッコミとゆうじろーのコミカルな演技が話題を呼び、瞬く間に人気者となったジョックロック。公演後におこなわれた囲み取材では、福本が「ちょっと前まで劇場にすら入ってなかった自分たちがこうして評価していただいて。ありがたいものの信じられないという気持ちが強くて、今までは謙遜をしていたんですけど、今年や来年に向けて評価に恥じない活躍をできたら」と率直な思いを語った。
ゆうじろーは「努力を惜しまず、精進精進。この賞に恥じぬ活躍を、師匠もおっしゃっていた変えてはいけないところを大事にしつつ、それ以外は僕がおもしろくなって成長して、より進化したジョックロックで今年は挑みたいと思います!」と意気込んだ。
また、今後の展望について聞かれると「今のところあのツッコミに全て頼っているので、あれに飽きられたあとも生き残れるように、こっそりあれを使わないボケも増やしていきたい」と赤裸々に話し、周囲の芸人たちから「そんな裏側も喋るの?」「夜寝る前に考えるやつやん」と総ツッコみをくらっていた。
そのほか大賞をドーナツ・ピーナツ、特別賞を令和ロマンが受賞した。
取材・文/つちだ四郎
(Lmaga.jp)