「細すぎる人」「のっぺらぼう」…何を展示してるの? 「1970年万博」と武蔵野美術大学のコレクションが強力タッグ、大喜利コーナーも

『大阪・関西万博』の4月13日開幕を前に、大阪でかつての「EXPO70(日本万国博覧会、1970年開催)」のために世界中から収集した資料「EEMコレクション」を活用した展覧会『民具のミカタ博覧会』が、「国立民族学博物館」(大阪府吹田市)にてスタートした。

「EEMコレクション」とは当時、太陽の塔の内部で展示されていたもので、それがそのまま同館設立の礎となったことでも知られている。「EXPO70」の大いなる遺産ともいえる同館は、今年で50周年。自らのコレクションをあらためて振りかえるというだけでなく、そこにまったく別のコレクション、民俗学者の宮本常一が中心になって日本中から収集した「ムサビ・コレクション」を合わせ鏡のようにかけ合わせたところが、この展示の肝だ。

■「怖くない獅子」…興味深いキーワード続々展示されるのは、大阪の「国立民族学博物館」が所蔵するコレクションと、東京の「武蔵野美術大学」に所蔵されているコレクション。それぞれのコレクションの経緯は異なるが、関わる研究者が多様な地域を飛び回って、その地域の生活文化を表すものとして収集したという点では近しいところがある。

今回の『民具のミカタ博覧会』では、いくつものキーワードを設けて、両コレクションからその言葉にひもづく資料を選び出し、並べて展示するというのが大きな展覧会の骨格となっている。そのキーワードとして辞書的な堅いことばではなく、「細すぎる人」「のっぺらぼう」「マジカルな鈴」「赤ん坊の背負いかた」「小さいことは良いことだ」…といった、ちょっと気になることばを並べてみせたことで、カジュアルな雰囲気の展示になっている。

■大喜利など…楽しい仕掛けは十分ユニークなキーワードに基づいてふたつのコレクションを並べて展示するというのは、実はあくまでも本展覧会の入口。その先にこそ、「民具のミカタ」と名付けられた展覧会タイトルの意味が宿っている。

まったく異なる地域から収集された物が、どうして似ているように見えるのか。そこで何が表現されているのか。そもそもどうやって使うのか。これを見たあなたはどう思いますか? という問いかけこそが、本展覧会の「ミカタ」の意味。つまり、答えというよりは問いがたくさん詰まった展示構成になっているのだ。それも、大人だけでなく子どもにもわかりやすい、「お題で一言」を書いて楽しむ大喜利式コーナーといった数々の仕掛けとともに。

■ムサビ・コレクションに触れるいい機会もちろん、両コレクションの収集の経緯や特徴なども紹介。とりわけ普段の「国立民族学博物館」では見ることができない、ムサビ・コレクションの紹介にはかなりのスペースが割かれていて、こちらも興味深い展示となっていた。

『民具のミカタ博覧会』は6月3日まで。特別展示館での開催だが、こちらに入場すれば、本気で見はじめると1日ではまったく足りないという、驚異の本館展示もそのまま観覧できる。伝説の大阪万博ゆかりのコレクションをかつての万博開催地で見る…『大阪・関西万博』とセットでオススメしたい大阪の過ごし方だ。一般880円。

取材・文・写真/竹内厚

(Lmaga.jp)

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