「こんなに大きくなるなんて」万博で開幕日に植えたサツマイモ収穫祭…約100キロ収穫を予定
閉幕まであと3日となった『大阪・関西万博』。会場内で開幕日から育ててきたサツマイモを初収穫する「さつまいも収穫祭」が「静けさの森」エリアの「らぽっぽファーム」で10月10日開催された。
「白ハト食品工業」(大阪市守口市)が会場内で運営する「らぽっぽファーム ~ おいもといちごのfarm to the table ~」。来場者から「ミャクミャク焼」が大人気となっている同店では、福島県楢葉町の苗を可動式のコンテナを活用して、サツマイモを育ててきた。
場所や天候を選ばず、コンパクトで移動もできる「未来型の農業」として会場での実験。その結果は…?
掘りだした大きな芋を手にした同社の永尾社長は「こんなに大きくなるなんて。正直一か八か…はじめは心配しました。でも、きっとうまくいく、そんな予感はしてましたよ!」と満面の笑顔。
また、参加した子どものひとりも「大きくて掘るのが大変だったけど、楽しかった」と夢洲での「芋掘り」という貴重な体験を満喫していた。
この日は、一般来場者の子どもやファミリー以外にも、福島県楢葉町の松本幸英町長など関係者らが、約半年かけて大きく育ったサツマイモの収穫に挑戦した。
永尾社長が「夢ミャク金時…という名前にしましょうか。夢洲と、ミャクミャクをあわせて!」と発言すると、福島県楢葉町の松本幸英町長が 「名前には、楢葉も入ってもらっていいですか!」とアピール。約100キロほどの収穫を見込んでいて、名称含め、商品化など今後の展開は検討中だという。
この日、一緒に育ててきたリンゴの収穫も行われた。大阪でのリンゴ栽培については、当初懸念もあったそうだが、無事に大きな実を結んだ。「夢洲会場の風通しのよさなど、条件がちょうど適していたのではないか」と担当者は話す。
これらの万博で栽培した、サツマイモの種イモやリンゴの木などは、今後も場所を移して育てていく。同社の運営する各店で商品化も検討しているそうで、閉幕後にも「食の万博レガシー」として楽しめる日も遠くないかもしれない。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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