中日・田島慎二投手（２３）に最高のクリスマスプレゼントだ。ヤンキースのイチロー外野手（３９）が２３日、出身地の愛知県豊山町で、自身が大会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の表彰式に登場。かつての同大会ＭＶＰ、田島も特別ゲストとして招かれた。

　田島は２００１年１２月、名古屋市の八事東小６年の時、「ドジャース」の捕手としてイチロー杯で優勝。ＭＶＰに選ばれたが、表彰式では「しゃべる機会はなかった」という。

　１１年後の今回、表彰式で横に並んで立った。「田島選手が入団１年目からオールスターに出る大活躍をしたということは、一つのボクの大きな夢をかなえてくれました」というイチローのスピーチに、田島は「イチローさんの夢の一つに食い込むなんてなかなかないですよ」と感激しきりだ。

　しかし、憧れの人は最後に「これから田島選手に、人前で話すことがいかに難しいか、ということを感じてもらいながら、スピーチをしてもらいます」とバトンをパス。「何しゃべってるか分からなかったです」と目を白黒させながらも何とか大役を果たした右腕は、イチローから「しゃべるのは難しいだろ？」と笑顔で声をかけられていた。