米野球殿堂、“薬物疑惑”選手にノー

 米国野球殿堂は9日(日本時間8日)、2013年の殿堂入り選手は該当者なしだったと発表した。選出なしは1996年以来、17年ぶり8度目。大リーグの薬物使用の実態を調査した「ミッチェル・リポート」で名前が挙がったバリー・ボンズ=顔写真、ロジャー・クレメンス両氏が今回候補入りし、投票結果が注目されていた。

 殿堂入りには、全米野球記者協会(BBWAA)在籍10年以上の記者の投票で75%以上の得票が必要。今年の総投票数は569票で、最多はアストロズ一筋で通算3060安打を放ったクレイグ・ビジオ氏の388票(68・2%)だった。

 ヤンキースなどで通算354勝を挙げ、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)7度を誇る右腕、クレメンス氏が8位の37・6%。ジャイアンツなどで通算762本塁打の大リーグ最多記録をつくり最優秀選手賞(MVP)7度の外野手、ボンズ氏が9位の36・2%。両氏と同じく今回候補入りし、薬物疑惑が報じられたことのある通算609本塁打のサミー・ソーサ氏は17位だった。

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