A・ロッド 禁止薬物を入手か?
ヤンキースのアレックス・ロドリゲス、レンジャーズのネルソン・クルーズら有力選手が禁止薬物を入手していたと、29日にマイアミ・ニュータイムズ紙(電子版)が報じた。同紙はアンチエイジングを専門とするマイアミのクリニックから入手していたとしている。
同紙が元従業員から入手した資料によると、クリニックの代表者が2009年以降、ヒト成長ホルモン(HGH)やステロイドを顧客に恒常的に提供。ジオ・ゴンザレス(ナショナルズ)ら大リーガー、キューバ出身のボクシングの強豪ユリオルキス・ガンボア、米国の男子テニス選手ウェイン・オデスニクらの名前も資料に記されている。
ロドリゲスは過去に2001年から03年までの禁止薬物の使用を認めたが、04年以降の潔白は主張してきた。だが今回の資料には09~12年のヒト成長ホルモン(HGH)などの購入履歴が残っており、16度も名前が確認されている。ロドリゲスの代理人はニューヨーク・ポスト紙の取材に「クリニックの代表者から治療や助言を受けたことはない。報道は事実でない」との声明を出した。
同様に顧客リストに入っていたメルキー・カブレラ(ブルージェイズ)、バートロ・コローン(アスレチックス)、ヤズマニ・グランダル(パドレス)の3選手は昨年、ドーピング検査でテストステロンに陽性反応を示して50試合の出場停止処分を受けた。今回の資料が使用を裏付ける形となった。
大リーグ機構は「選手と禁止薬物の関連を聞くたびに失望する。調査担当が積極的にこの問題に取り組んでいる」との声明を発表した。