米アリゾナ州メサのキャンプ地で練習を続ける、カブスの藤川球児が６日、ブルペン入りした。変化球も交えて４０球。青空の下で捕手のミットを響かせ「すごい順調。状態はいい。これを維持していければ」と手応えを口にした。

　キャッチボールを終えると、ボシオ投手コーチが見守るブルペンのマウンドに、チームカラーの青いシャツ姿で上がった。途中からはスウェイム監督も視察に加わる中、落差の大きいフォークボールと代名詞の伸びのある直球を披露。２人は何度もうなずいた。

　キャンプインを前に、ボシオ投手コーチが投球を見るのは２度目。「ビデオでは何回も見ていたが、期待していた通りの球。質が高くて素晴らしい。今日投げた５球種は全てが良かった」と絶賛した。

　日本の統一球より滑るといわれるメジャーの公式球について、藤川は「全然問題ない」と言い切る。ＷＢＣなど国際大会での経験が大きいという。監督と投手コーチから「そのままでいい。何も言うことはない」とお墨付きをもらい、明るい滑り出しとなった。