球児がキャンプイン ブルペンで38球
米大リーグは12日(日本時間13日)、フロリダ、アリゾナの両州でバッテリー組によるキャンプが始まり、カブス・藤川球児投手(32)は早速、ブルペンに入り投球練習を行った。
背番号「11」のキャンプ用ユニホームでフィールドに現れた。新たな一歩となるキャンプ初日。「毎日何か違うことをしているので楽しい。今は少しずつ成長できている」。もみあげ部分を刈り込み、さらに精かんさが増した藤川の表情が自然と緩んだ。
この日は午前7時20分に施設入り。9時のミーティングまでの時間をトレーニングなど、有効に活用した。うれしかったのは、早くもニックネームがついていたことだ。「QJ」。阪神時代にも外国人選手からそう呼ばれたこともあったと言い、「来たらあだ名がついていたのでよかったです」と歓迎した。
ブルペンでは首脳陣だけでなく、他の投手たちからも注目された。捕手を立たせて9球で肩を作ると、余力を残しながら新球のカットボールやツーシームも交えて38球。自主トレ期間中に入った4回のブルペンで意識した軽快なテンポで投げ切り「アメリカ仕様です!」と言って笑顔を見せた。
約2時間半の練習メニュー。藤川は、単調で長い守備練習を「想定外」、日本では参加しなかったピッチャー返しの練習を「仕方ないと思いながらやりました」などと振り返りながら、「順調にできた」と自ら合格点を出した。次の区切りは23日から始まるオープン戦。「故障しないこと。10日間を有効に使いながら少しでも体の強さを上げたい」と新たな課題を口にした。