球児、1年目はグラブに刺しゅう入れず

 カブスの藤川球児投手(32)が昨季までグラブに入れていた自分の気持ちを表す刺しゅうを入れずにメジャー1年目を迎えることが15日(日本時間16日)、分かった。

 05年の「本塁打厳禁」や09年の「気力一瞬」など、1年の決意を親指部分の刺しゅうで表現。試合中にはその言葉を指でなぞるなど、モチベーションや集中力を高めるための重要なアイテムでもあった。

 しかし、藤川は「何も入れないですよ。こっちではルーキーなんで入れられる言葉はない」と説明。裏を返せば、今季は“決意”を必要としない精神状態にあることの証し。空いた場所には「日の丸」を入れることを決めた。

 今キャンプではオレンジのグラブを使用しているが、メーカーのザナックスの関係者によると、候補は赤と黒を含む3色。サイズは昨季より小さいもので調整中だという。

 この日の藤川は約2時間の全体練習に参加した。ブルペンには入らず、キャッチボールでは同僚からの遠投相手の依頼を快諾。「球が伸びてきたってしきりに言われた」と話した。

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