カブスの藤川球児投手（３２）は１９日、アリゾナ州メサキャンプで、全体練習の前にブルペンで打者を立たせて３７球を投げた。

　藤川は全体練習前の午前８時に投球を開始。ブルペンで３７球をテンポ良く投げ、さまざまな球種を試した。途中から左打席に立ち、球筋を確認したリゾは「直球は浮き上がるようだった」と驚いた様子で振り返った。

　将来の主砲候補で藤川も「期待の星」と評するリゾは、球種の多さについても感心したようだ。「先発投手になるべきだ。スイングできないブルペンで良かったよ。どれも空振りしそうだからね」と冗談交じりに話した。２３歳の打者は切れのある球を投げ込まれるたびに、お手上げとばかりに首を振った。

　左打者の外角のストライクゾーンに入ってくるカットボールも投げた藤川は「使うことになると思う。いろんな可能性がある。一応全部できるように」と投球の幅を広げる努力に余念がない。リゾは「間違いなくチームに大きく貢献してくれる」と興奮気味だった。