イチ「1番右翼」奪取へ臨戦態勢
各地でキャンプを行い、ヤンキースのイチロー外野手(39)は20日(日本時間21日)にノック、フリー打撃など約2時間練習した。オープン戦に向けて、すでに臨戦態勢にあることを明かした。
キャンプインまでに試合ができる体をつくる。球団は変わっても、その考えは変わらない。3日後に始まるオープン戦までに必要なことを問われたイチローは「それは終わってますから。(日本での)自主トレの時に終わってますから」と、すでに臨戦態勢にあることを明かした。
この日は約2時間の練習。フリー打撃では26スイングして、柵越えはなかった。マリナーズ時代のキャンプ地、アリゾナではフリー打撃で柵越えを連発したが、今キャンプはここまで計103スイングで1本。それでも「気候が全然違う。(乾燥していてボールが飛ぶ)アリゾナみたいにバンバンいかないよ」と、まったく意に介する様子はない。
そんなイチローに太鼓判を押したのがロング打撃コーチだ。「何も心配してない。日本での約3カ月は毎日200スイングしたと聞いている。準備万端だ」。
23日からオープン戦が始まるが、同コーチによると、イチローは陸路で2時間以上かかる遠征は免除となる“主力待遇”となる。またホームで行われる24日の第2戦は、「1番・右翼」で出場する可能性があることも明かした。
今季開幕の打順は左足首骨折からの復帰を目指すジーターの状態次第。「1番・右翼」を再び自身の指定席にするため、イチローが実戦感覚を磨いていく。