球児0封デビュー!MAX150キロ

 「カブス紅白戦」(22日、メサ)

 オープン戦が始まり、各地で4試合が行われた。日本選手のオープン戦出場はなく、カブスの藤川球児投手(32)はアリゾナ州メサで紅白戦に登板し、1回を投げて無安打無失点、1四球だった。

 内容の濃い、試行錯誤の21球だった。カブスの藤川は紅白戦に初登板し、1回を無安打無失点。最速93マイル(約150キロ)の直球で押し込む場面も多く、変化球も全ての球種を投げた。遊ゴロ、中飛、四球、一飛。「最初にしては良かった」と手応えと課題を手にし、充実の表情を浮かべた。

 日本では直球とフォークボールを軸としていたが、この日の捕手は動く速球を要求する“メジャー流”の配球。序盤は首を振る場面もあったが、「信じてみよう。半分は相手に任せて」と途中からはサインに従った。

 フォークボールの落ち方はいまひとつだったが「手応えがあった」というカットボールやツーシームでカウントを稼いだ。これまでのスタイルにこだわることなく、投球の幅を広げることに重点を置く。柔軟な考えで「トータルでいかに抑えるかが大事」とマウンド上で結果を出すことだけに集中している。

 初の実戦形式の登板に「緊張した。一つ一つが新鮮な気持ち」とほほ笑んだ右腕。開幕までの階段を順調に上っている。

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