球児WBC米国VSメキシコ生観戦希望
WBC優勝候補の戦いぶりをこの目で見たい。7日(日本時間8日)、メキシコ対イタリアで幕を開けるD組の第1ラウンド。藤川球児投手(32)が6日、米国の初戦、8日(同9日)のメキシコ戦生観戦を希望した。
カ軍のキャンプ地はD組の戦いの舞台、アリゾナ州フェニックスの近郊にある。観戦理由は至ってシンプルだ。「自分が出ていた大会ですからね。スタンドの雰囲気を実際に感じてみたい」。WBCには06年と09年、2大会連続で出場。連覇を達成した一員としてその名を刻んでいる。今大会は日本が米国とぶつかるのは準決勝以降になるが、その目的は“007”ではない。
米国代表の顔ぶれに興味を示し、メキシコ戦の先発がナックルボーラーのディッキーだと聞かされると「参考にならないなぁ」と少しがっかり。野球ファンと同じ目線で楽しむことを前提にしながら、向学意欲も忘れてはいないようだ。
この日の藤川は全体練習前の午前8時にブルペンに入って42球。途中から左打席に立ったピービ3A監督は、その高い制球力に「まるでハラデーだった」と、かつての“教え子”でサイ・ヤング賞を2度受けたフィリーズのエースを引き合いに出しながら絶賛した。
次回、オープン戦4度目となる登板は9日(同10日)のインディアンス戦。順調に調整を続けている藤川が、WBC生観戦をメジャー1年目の糧にしていく。