球児、1回0封2Kで4戦連続無失点
「オープン戦、カブス2‐9インディアンス」(9日、メサ)
カブスの藤川球児投手(32)はアリゾナ州メサでのインディアンス戦で九回に登板し、1回を無安打無失点、2三振。4試合連続で無失点を続けた。
まったく危なげなかった。中5日のマウンドとなったインディアンスとのオープン戦。九回から6番手で登板したカブス・藤川は、これまで通り“試す配球”で3人を片づけ、4戦連続無失点とした。
まずはメジャー通算49本塁打のフランシスコをカーブと直球のコンビネーションで空振り三振。続くマイナーの左打者には、課題としていたフォークを次々と投げ込み、最後は146キロ直球で空振り三振を奪った。3人目は三振を狙って高めに投げたつもりの直球が低めに入り、結局右飛。貫禄十分の16球だった。
藤川がことさらに満足感を漂わせたのは、左打者から空振りを奪った内角のカットボールだ。親交のあるレンジャーズ・ダルビッシュの配球を参考にして取り組んでいる球種。「きょうはカットボールで空振りも取れましたし、トータル的によかった」。
この日の最速は150キロ。伸びる直球とキレのある変化球は、一日置きに上半身と下半身を鍛えている成果。「筋肉が仕上がってるんじゃないですか。50歳に向けてトレーニングしてるんで」。藤川が充実の笑顔を見せた。