黒田、指に打球で降板…骨に異常なし
「ヤンキース4‐7レッドソックス」(3日、ニューヨーク)
ヤンキースの黒田博樹投手(38)はニューヨークでのレッドソックス戦に今季初先発し、1回1/3を4安打2失点で敗戦投手となった。二回に先頭打者の打球で右手中指を打撲した。イチローは「2番・右翼」で2打数無安打だった。
黒田は無念の今季初登板だった。立ち上がりから球は走らず、体の切れもテンポも悪い。一回は3安打を浴びつつ何とか1点でしのいだものの、二回のアクシデントでさらに内容が悪化した。
この回、先頭ビクトリノの打球が鋭いライナーで黒田の右手をかすめ、中指を打撲した。ベンチからジラルディ監督、トレーナーが心配そうに歩み寄る。続投したものの、次打者には追い込んでから死球を与えた。さらに四球と押し出し死球。直球で左打者の内角を突くつもりが指に掛かりすぎ「あんなことは今までにない。限界かなと思った」と黒田。指揮官はたまらず、交代を告げた。
二回1死でマウンドを降り、黒星を喫した。次回登板について、黒田は「自分では投げるつもりだが、一人で決めることではない」と言った。
試合後、ヤンキースは黒田について「右手中指の打撲」と発表した。エックス線検査などの結果、骨には異常がなかった。