イチロー魔球ナックルに6戦ぶり音ナシ
「ヤンキース3‐2ブルージェイズ」(28日、ニューヨーク)
ヤンキースのイチロー外野手(39)はブルージェイズ戦に「1番・中堅」で出場し、3打数無安打。連続試合安打は5で途切れた。ブルージェイズの川崎は「9番・遊撃」で3打数1安打。ヤンキースが3‐2で勝って連勝を4に伸ばした。
昨季のサイ・ヤング賞投手でナックルボールを操るディッキーとの約4年ぶりの対決。今季初めて「1番・中堅」で起用されたイチローは3打席で快音なし。八回に2番手投手から四球を選んだが、連続試合安打は「5」で止まった。
統計によると、最後に対戦した09年はナックルの配球の割合は64%で直球なども交ぜていたが、この日は100%。当時との違いに「完全にナックルボールのピッチャー。1球も投げてないんじゃないですか?」。
投げた本人も動きを予測できない時速120キロ台の魔球に対し、タイガースの剛腕、バーランダーとの対戦で使用する“ノーステップ打法”を用いたが、「普通に遅い球ならあんなことにはなっていない」と悔しさをにじませた。秘策は実らなかったが、いつものように準備は万全だった。