1番イチロー、今季初の1試合2盗塁

 「ロッキーズ2‐0ヤンキース」(7日、デンバー)

 相手の警戒網をくぐり抜け、軽快に決めた。1日以来、今季3度目の1番に起用されたヤンキース・イチローが足で仕掛けたのは両軍無得点の三回だ。左前打で出塁し、次打者の打席で1ボールから、相手左腕のフォームを完璧に盗んで二塁を陥れた。

 初球の前には2球連続でけん制球を受けた。さらに相手はクイックモーションでの投球だったが、「(クイックを)やってるけどタイム的にはそんなに速くないでしょ」。自信があるから走る。3ボールからは三盗にも成功。「バッターも打たないからなにも迷うことはないよね」。味方ベンチから打者に出た「待て」のサインを確認してのスタートだった。

 スピード+状況判断で相手をほんろうした今季初の1試合2盗塁。後続にあと1本が出ず、チームは完封負けを喫したが、イチローの機動力が相手にとって脅威であることは間違いない。

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