イチ先制2ラン&猛打ショー
「ロイヤルズ6-11ヤンキース」(10日、カンザスシティ)
二回、ヤンキースのイチローが内寄りの速球を完璧に捉えると、打球は右翼フェンスを越えた。16安打、11得点の攻撃の呼び水となる先制2号2ラン。ジラルディ監督は「イチローがいいスタートで口火を切ってくれた」と喜んだ。
これだけでは終わらない。同点に追いつかれた直後の六回には、先頭打者で右越え二塁打。試合を決定付ける5得点につなげた。九回は中前打と二盗で得点圏に進み、ダメ押しのホームを踏んだ。今季2度目の3安打で勝利に貢献した。
「このリーグで戦うにはブルペンが本当に大事だ。今日はリベラを使いたくなかった」と、指揮官は、9日まで連投の守護神を温存できたことを何より喜んだ。
ほぼ勝敗が決した九回の守備で、イチローは右翼定位置から疾走し、一塁後方のファウルをフェンスによじ登って捕ろうとした。あと少しで捕球はならなかったが、バットだけではなく、守りでも勝利への意欲をにじませた。