球児、MAX151キロ0封復帰!
「ナショナルズ7-3カブス」(10日、ワシントン)
右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りしていたカブスの藤川球児投手(32)が、出場登録されてメジャー復帰し、ワシントンでのナショナルズ戦の七回から1回を投げて1安打無失点だった。阪神から今季カブスに加入した藤川は4月1日の開幕戦で初セーブを挙げるなどしたが、同13日に15日間のDL入り。長いシーズンへ向けて復帰の第一歩を踏み出した。
復活の第一歩を力強く踏み出した。メジャーに復帰した当日、カブスの藤川は5点を追う七回から登板して1回を無失点。一度は抑えの座を勝ち取った右腕は「自分のポジションを確立していかないといけない立場。これからどんどんやりたい」と巻き返しを誓った。
ナショナルズは2番からの好打順。左のバーナディナは3球で追い込み、この日の最速となる94マイル(約151キロ)の高めの直球で空振り三振。続くR・ジマーマンには左前打されたが、左翼手ソリアーノの好送球で、二塁でアウトに。4番の左打者ラローシュは内寄りの直球で力ない遊飛に仕留めた。28日ぶりのメジャーのマウンドで「元気にできている」と復調を実感。「今日より明日、明日よりあさってと良くなることが一番大事」と先を見据えた。
スウェイム監督は藤川を当面六、七回に起用する方針。状態が上がれば八回で起用するとも示唆した。チームは、9日まで5度の機会すべてでセーブを挙げたグレッグが現在は抑えを任されている。藤川が再び“本職”に就くためには、与えられた場で結果を出し続けていくしかない。