ダル300K グッデンに並ぶ超速達成
「アストロズ7‐8レンジャーズ」(11日、ヒューストン)
レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)はアストロズ戦に先発登板。7回を3安打3失点で両リーグトップに並ぶ今季6勝目を挙げた。8三振3四球。メジャー2年目で通算300三振も記録。先発37試合目での300三振到達は史上2人目となった。
チーム開幕2戦目に完全試合まであと1死と抑え込んだアストロズと同じ球場で相対。雪辱を期して研究を重ねる相手に対し、ダルビッシュは前回とアプローチを少し変え、両リーグトップに並ぶ6勝目をつかんだ。
前回の軸はツーシームとスライダーだった。「これといって良い球がない」というこの日は、組み立てを工夫。4番カストロには二、四回と約150キロの直球でともに見逃し三振。相手はあっけに取られた様子だった。
右腕は「追い込んでから変化球が(相手の)頭にあるかなと。途中から真っすぐ系を多くした」と明かす。前回は対戦がなかった8番ドミンゲスには2発を浴び、渡米後初めて同じ打者に1試合2本塁打されたが、7回を3失点と崩れることはなかった。
この日の8奪三振でメジャー通算三振数は301個に。先発37試合目での300三振到達は、メッツなどで活躍したグッデンに次いで史上2人目だ。相手が研究してくる中で加速する三振奪取数は驚異と言えるが、本人は「三振を取る競技ではないので何も思わない」と憎らしいくらい冷静だった。