黒田笑顔なき5勝目…球審軽口に不快感
「ロイヤルズ2‐4ヤンキース」(12日、カンザスシティー)
ヤンキースの黒田博樹投手(39)はカンザスシティーでのロイヤルズ戦に先発し、7回2/3を6安打2失点で5勝目(2敗)を挙げた。
八回2死まで6安打2失点にまとめて5勝目。チームは今季初の5連勝を飾った。それでも、黒田に笑みはない。積極的に振ってくるロイヤルズ打線に対し「ある程度(狙いが)読める。狙っている球を少しだけ外して」という投球はできたが、「空振りを取りたいときに取れればもっと楽に投げられる」と理想の投球を説明した。
降板直後には主審とにらみ合う場面もあった。最後の打者ゴードンに2ボールから投げた真ん中低めをボールとされ、マウンドを降りる際に「あの1球だけだろう?」と判定ミスを示唆するような軽口を言われたのだという。
接戦の中、最も警戒する打者への細心の投球を軽く見られ「こっちはあの1球のためにたくさん調整している。八回(途中)まで投げたピッチャーに(あんなこと)言うかな」と珍しく感情をあらわにした。