「カブス３‐４メッツ」（１９日、シカゴ）

　カブスの藤川球児投手（３１）はメッツ戦で３‐３の八回から登板し、１回を１失点。メジャー移籍後初被弾となる勝ち越しソロ本塁打を浴びて、初黒星を喫した。イチローのヤンキースはブルージェイズとの試合が降雨中止となった。

　鋭い打球を反射的に目で追った。悲鳴のような歓声の中、白球は右翼席へ。同点の八回に登板した藤川がメジャーで初めて浴びた本塁打は、勝ち越しを許す痛恨の一発。大リーグ初黒星を喫した右腕は「こっち（米国）に来て初めて大きなのを打たれた。チームは負けてしまったが、また頑張りたい」と努めて冷静に振る舞った。

　先頭の１番打者のマーフィーに２球連続で直球がボールに。ストライクを取りにいった３球目も外角低めの要求に対し、内角に入ってしまった。「外に投げにいったが体が開いて引っ掛けたので、打者は打ちやすかった」と失投を振り返った。

　故障者リストからの復帰後は４試合無失点を続けていた。状態は悪くないだけに藤川は「一つずつ成長していくしかない」と前向きに話した。