球児、課題クリアで1回無失点に納得

 「パイレーツ4‐2カブス」(23日、ピッツバーグ)

 同じ轍(てつ)は踏まない。カブスの藤川球児投手(32)が、メジャーで初めて本塁打を許し、初黒星を喫した前回登板で出た課題をクリアした。1回を無失点に抑え、「この間は直球の投げミスがあったけど、きょうはそれが(いい)コースに投げられた」と納得の口ぶりだった。

 前回は左打者の外角を狙った直球が内角に入り、被弾した。この日は2死二塁で迎えた右打者の内角に直球を決めてカウントを稼ぎ「右の内角だけど、左の外角と同じ。直球を(右打者の)内角にぴしっと投げられた」と満足げだ。

 右打者の外角へのカットボールも有効だ。阪神時代の武器である直球とフォークボールに加えて、新たな武器になりそうだ。甘く入って二塁打されもしたが「意外に制球できる。勉強中」と手応えを得つつある。無失点の結果とともに、収穫を手にした右腕は明るい表情だった。

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