ダル八回痛恨の同点被弾で8勝目ならず

 「ダイヤモンドバックス5‐4レンジャーズ」(27日、フェニックス)

 試合後、さばさばとした受け答えの中にも悔しさが見え隠れした。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は「きょうは最後の本塁打だけ。自分の中で仕方ないと思うしかない」と言いながらも「どんな投球をしても勝たないと駄目」と本音を漏らした。

 八回1死一塁。左の2番打者、グリゴリアスに、カウント2ボールから「厳しく突いて3ボールにするのが嫌」とストライクを取りにいったカットボールを強振され、右翼席に運ばれた。2点のリードは一瞬で消え、今季8勝目も逃した。

 「きょうは自分の調子が良かった」と言う。五回には今季の通算奪三振が両リーグ一番乗りの100を突破。八回2死までで、メジャー自己最多タイの14三振を奪った。

 しかしサヨナラ負けでチームはダブルヘッダーを2試合とも落とした。勝利をもたらせなかった右腕の顔は晴れなかった。

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