加藤豪将、走攻守でイチロー級の高評価
6日の新人選択会議(ドラフト会議)でヤンキースから2巡目(全体66位)で指名を受けた加藤豪将(ごうすけ)内野手(18)が、イチロー級の評価を受けていることが、デイリースポーツの取材で明らかになった。加藤自身は14日、チームの遠征先であるエンゼルスタジアムを訪れ、チームメートらにあいさつし、練習に参加した。
ベールに包まれていた日本人内野手はメジャー関係者を驚かせる逸材だった。あるメジャー関係者が明かす。
「こんな日本人は見たことがない。バットコントロールはメジャーのレギュラークラス。スピードは全盛期のイチローに匹敵する」
左打者の加藤は打席から一塁まで3・8秒で達する。この数字はイチローのベストタイム3・79秒に迫る。その快足はメジャーで盗塁王のタイトルを獲得するレベルにあるという。打撃もパワーこそ劣るが、レギュラーで出れば打率3割は期待できるという高いレベルだ。
「高校では二塁だが、チーム状況によっては遊撃でレギュラー。ジーターやレッドソックスでスターだったガルシアパーラになれる」と前出の関係者は評価した。守備もゴールドグラブ級とセンスの良さが光る。
この日、加藤はチームに初めて合流し、練習参加。打撃練習ではイチローと同じグループで、順番待ちの間に笑顔で会話。「これからも頑張って、いつか一緒にプレーしようと言ってくれました」と目を輝かせた。
カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)へ進学する予定だったが、ヤンキース入団を決めており「来週身体検査を受け、順調にいけば契約しようと思っている」と話した。イチロー、松井以来のスターになる逸材の行く末は希望に満ちている。