イチロー上昇気流!3号3安打3打点
「第1試合、ヤンキース6‐4ドジャース」
「第2試合、ヤンキース0‐6ドジャース」(19日、ニューヨーク)
貫禄勝ちだった。09年WBC以来、4年ぶりとなった韓国人ルーキー、柳賢振との対決。二回の内野安打で先制点をおぜん立てしたヤンキース・イチロー外野手(39)が六回に33戦123打席ぶりとなる一撃を右翼席へ叩き込んだ。「手ごたえは(スタンドに)行ってる。もうホームラン」。インパクトの瞬間に確信した3号ソロ。狙わずして放った一発でもあった。
本塁打が「剛」なら七回の2点適時打は「柔」だ。1死満塁。初対戦の4番手左腕に対し、追い込まれながら外角低めのスライダーを三塁手後方へ落としてみせた。
「振ったら当たった」
試合後はそう言って笑ったが、スイングのイメージはできていた。「とりあえず、何球か見せてもらうしかない。気持ち的には『追い込まれてからが勝負』という感覚」。必然の1本だった。
八回無死二塁の守備では、頭上を抜けようかという打球をジャンピング捕球。「真後ろの打球で判断が難しかった」。美技で1点を阻止した。
この日のダブルヘッダーは2試合フル出場。第2戦は無安打だったが、第1戦は3安打&昨年9月20日以来の3打点。最近6試合の打率は4割。イチローが再び、上昇気流に乗り始めた。