川崎メジャー1号は価値ある同点弾

 「ブルージェイズ7‐6オリオールズ」(21日、トロント)

 2点を追う七回2死一塁。「塁に出ようと必死だった」というブルージェイズ・川崎が内角高めを振り抜くと、高々と舞った打球は右翼席手前にあるブルペンに飛び込んだ。メジャー2年目で放った初本塁打が、値千金の同点弾となった。

 大歓声に包まれる本拠地球場。一度ベンチに戻った川崎は同僚に押されて再びグラウンドに姿を見せ、ファンに向かってお辞儀し「(大歓声は)震えた」と喜びをかみしめた。この日は五回にも中前適時打。サヨナラ勝ちで9連勝とし、勝率を5割としたチームの中心に川崎がいた。

 32歳でのメジャー初本塁打は球団史上最高齢。故障で離脱中の正遊撃手レイエスは復帰間近だが、ギボンズ監督は「川崎がいつものように、今日もチームを活気づけてくれた。彼は素晴らしいほどこのチームにマッチしている」と大絶賛した。

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