「ツインズ５-９ヤンキース」（４日、ミネアポリス）

　プレーボールから２球目に痛烈な右翼線二塁打で突破口を開き、先制のホームを踏んだ。六回には右中間を破る２点三塁打。二回の三塁内野安打を合わせ今季６度目となる３安打。１番に座ったイチローがヤンキースを４連勝に導いた。

　「ものすごく悪い流れから、今回こんなふうになっている。月が替わって、また新しい流れをつくればいい」と肩の力を抜いて言った。５連敗で６月を終えたが、７月に入りツインズ４連戦をすべてものにした。イチローは４連勝中、１５打数７安打。４試合で９打点を挙げた主砲のカノと連動し、打線を引っ張る。

　連敗で沈みがちなチームにあって、イチローは意識して気持ちを切り替え、一試合一試合に集中してきたという。「靴下ひとつで気分が変わればそれでいい。そんな細かいことが大事です」と連勝の立役者は話した。