球宴本塁打競争でセスペデスがV
第84回オールスター戦は東部時間16日午後7時半(日本時間17日午前8時半)からセレモニーを行った後、ニューヨークのシティ・フィールドで開催される。先発はア・リーグが開幕13連勝をマークしたシャーザー(タイガース)、ナ・リーグは今季7勝2敗で地元メッツのハービーが務める。日本選手はダルビッシュ(レンジャーズ)岩隈(マリナーズ)の両投手が選手間投票でア・リーグ代表に選ばれたが、ダルビッシュは右僧帽筋の張りで投げられず、岩隈も14日に先発したため登板しない。ナ・リーグが3連勝中で通算も43勝38敗2分けとリードしている。
オールスター戦前日の恒例イベント、本塁打競争が15日、ニューヨークのシティ・フィールドで行われ、キューバ出身のセスペデス(アスレチックス)が初優勝した。
ア・ナ両リーグから4人ずつが参加し、本塁打以外をアウトとし、10アウトになるまでの本塁打数を競った。セスペデスは1回戦で17本、準決勝は6本を打って勝ち上がり、決勝では9本をマークし、8本だった昨季ナ新人王のハーパー(ナショナルズ)を退けた。
セスペデスが初の栄冠に輝いた。オールスター戦には出場せず、強打を買われて本塁打競争のみの参加だった。「落ち着いて、確実にコンタクトすることだけを考えた」。ハーパーとの決勝は5アウトを残して8本で並び、最後は中堅に決勝の一発をたたき込むと、バットを放り投げて喜んだ。
キューバ代表としてWBCなどで活躍し、亡命して昨季からメジャーに挑戦。大きな勲章を手にして「メジャーという舞台で戦うことを認めてくれた家族に感謝したい」と感慨深げに話した。