43歳リベラが球宴史上最年長MVP
「米大リーグ球宴、全ア3‐0全ナ」(16日、シティ・フィールド)
米大リーグの第84回オールスター戦は16日、ニューヨークのシティ・フィールドで行われ、ア・リーグが3‐0でナ・リーグを破り、4年ぶりに勝利した。最優秀選手(MVP)には八回に登板して1回を三者凡退に抑えたリベラ(ヤンキース)が抑え投手で初めて選ばれた。43歳での受賞は最年長。勝ったアは今年のワールドシリーズの本拠地開幕権を得た。
感謝の気持ちでいっぱいだった。生涯最後の球宴で史上最年長MVP。試合後のフィールドで行われた授賞式でマイクを手渡されたリベラは、夫人と3人の息子、そして、ファンに向けて何度も「サンキュー」という言葉を贈った。
八回、登場曲が流れると、超満員4万5千人が総立ちで迎えた。野手全員が守備に就くタイミングを遅らせる粋な計らい。投球練習が捕手と2人だけになる“演出”に「かなりヘンな感じだったね」と言って笑った。
全16球、代名詞のカットボールで押した。公式戦で使うように右打者へのツーシームを封印して三者凡退。再び観客を総立ちにさせた。
試合前のクラブハウスではタイガースのハンターの提案でスピーチを行い、仲間たちを感動させた。メジャー通算638セーブは歴代1位。名実ともに史上最高のクローザーだ。「今の気持ちは言葉にできない」。この日かぶっていた帽子は一足早く、野球殿堂博物館に寄贈された。