ダルビッシュ、DL明け16日ぶり復帰星
「レンジャーズ3‐0ヤンキース」(22日、アーリントン)
右僧帽筋の張りによる故障者リストから戦列復帰したレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は、アーリントンでのヤンキース戦に先発し、6回1/3を2安打無失点で9勝目(4敗)を挙げた。試合は3‐0。ヤンキースのイチロー外野手(39)は「2番・右翼」で出場し4打数1安打だった。
投球内容に似つかわしくない表情でマウンドを降りた。右僧帽筋の張りで16日ぶりとなった先発で七回途中2安打無失点。走者を2人残し、90球で交代を命じられたダルビッシュが見せた不満の表情は完全復活の証しだった。
4連敗で迎えた復帰戦。立ち上がりは不安だった。先頭打者にいきなり死球。しかし、イチローを遊飛、主砲カノを二ゴロ併殺に仕留め、波に乗った。
「その日一番いいボールをどんどん投げるのが僕のスタイル。今日はそれがフォーシームだった」
最速157キロを計測した速球で押す投球で四回まで無安打。五回の先頭打者に初ヒットを許したが、その後も相手を圧倒し続けた。
15日間の休養期間に参加した球宴も刺激になった。2011年のサイ・ヤング賞投手、タイガースのバーランダーらとの交流を「これからの野球人生にすごくいいことがあったと思う」と振り返った。
過去4度の対戦で被打率5割(14打数7安打)と苦にしていたイチローを3打席無安打。「イチローさんにはいろいろ考えるところがあった。コントロールがよかったのでうまいことできた」と胸を張った。
試合前のブルペンでの投球練習時には好きなGreeeenの曲が流される球団によるサプライズ演出。すべてはエースに対する期待の表れ。完全復活を遂げたダルビッシュがフル回転でチームを勝利に導いていく。