ダルビッシュ14Kで2年連続2桁勝利
「レンジャーズ7‐1ダイヤモンドバックス」(1日、アーリントン)
レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)はダイヤモンドバックス戦に先発し、7回を5安打無失点。大リーグ1年目の昨季に続く2年連続の2桁勝利となる10勝目(5敗)を挙げた。メジャー自己最多タイの14三振で無四球。チームは7‐1で勝ち、4連勝とした。今季10勝に到達した日本投手は黒田(ヤンキース)、岩隈(マリナーズ)と合わせ3人となった。
七回のピンチを断つと、ダルビッシュは笑みを浮かべた。7試合ぶりに7回を投げて、無失点。日本投手で3人目となる入団から2年連続の10勝到達となった試合で際立ったのは三振だ。
力みのない滑らかな投球フォームから直球、変化球が次々と決まる。二回は先頭に安打されてから3者連続で空振り三振。前回の対戦で一発を浴びたグリゴリアスは直球とカーブで揺さぶった。「三振を(多く)取れるとは思ってなかった」と振り返ったが、三振数は四回に2桁、六回にはメジャー自己最多に並ぶ14に膨らんだ。
直球の出来については「ここっていうときにちゃんといった」と満足感をのぞかせる。故障明けから腕が横振り気味になっていた投球フォームを「上から投げる」ように調整。「故障者リストに入っている間に、いろいろ試せたことが大きかった」。直球とカーブの切れは格段に増した。
10勝目については「去年よりかは安定した投球はできていると思う」と言い切った。2桁奪三振はメジャー通算50試合目で16度。米記録専門会社によると、同じ試合数ではかつての奪三振王グッデンの20度に次ぐ、史上2番目の多さだ。