ダル自己最多15K快投で12勝目
「アストロズ1‐2レンジャーズ」(12日、ヒューストン)
レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)はヒューストンでのアストロズ戦に先発し、8回1安打1失点で12勝目を挙げた。メジャー自己最多の15三振を奪い、八回1死に本塁打を許すまで無安打無得点だった。
レンジャーズのダルビッシュが、圧巻の投球を見せた。八回1死でソロ本塁打を打たれるまで無安打無得点を続け、メジャー自己最多の15三振。アストロズ打線を沈黙させ、12勝目を挙げた。
4月2日、完全試合達成まであと1人と迫った同じ相手だが「(前とは)内容が違う」と右腕は言う。前回はカットボールを多用したが、この日の武器は「良く曲がってくれた」というスライダー。15三振のうち9個をこの球で奪った。
アストロズのエルモアは「どんな状況でもスライダーでストライクを取ってくる」と舌を巻いた。五回までで6度、フルカウントになったが、いずれも低め、コーナーに制球されたスライダーなどで仕留めた。本人が「(過去と比べ)トップの状態ではない」と言う中でも、直球とのコンビネーションが際立った。
遊撃手のアンドラスは「暇だったよ。三振、三振と見ているだけだったからね」と笑う。ダルビッシュは三振について「何もない。アウトの一つなので」と素っ気なかったが、今季積み上げた数は207。野茂がメジャー1年目(ドジャース)の1995年に記録した日本投手最多の236個を抜くのは時間の問題となった。