松坂が今季初勝利「素直にうれしい」
「メッツ3‐1マーリンズ」(14日、ニューヨーク)
メッツ・松坂大輔投手(33)はニューヨークでのマーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発して7回を投げ、2安打1失点で今季初勝利を挙げた。松坂のメジャーリーグでの勝利はレッドソックスに所属していた昨年8月以来となった。
150キロの剛速球で打者を圧倒したかつての姿はない。右肘の手術や移籍を経験し、現在メッツのユニホームで戦う松坂は、変化球を駆使するスタイルで7回を2安打1失点と好投し、昨年8月以来の白星を挙げた。
周囲に祝福されると「素直にうれしかった。今年は勝つのは難しいかもしれないと思っていた」と喜んだ。
相手はチーム打率が大リーグ30球団で最低のマーリンズではあったが「軌道が良かった」という110キロ台のカーブを軸にストライクを先行させる投球で、一回は三者凡退の立ち上がり。唯一のピンチだった七回2死一、三塁もカーブで見逃し三振を奪い切り抜けた。
メジャー復帰後3試合は直球の球威不足で打ち込まれた。だが前回登板から変化球主体に変えると六回途中まで1失点と粘れた。この日も「自分の投げたい球が投げられない状態が続いている。こういう投球も今の自分には必要」と漏らし、球威が戻っていない現状に満足はしていない。完全復活を信じながら、模索を続けている。