ダル価値ある13勝目!1カ月ぶり勝った
「レイズ2‐8レンジャーズ」(19日、セントピーターズバーグ)
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)はレイズ戦に先発し、5回を投げて5安打2失点、7四死球4三振で、8月12日以来の勝利となる13勝目(9敗)を挙げた。防御率は2・81となった。
ダルビッシュにとっては1カ月以上も遠ざかっていた勝利だった。ただ、試合後に笑顔はない。「最初から最後までコントロールができていない状況」と振り返るように、苦しんでつかんだ白星だった。
真っすぐも、変化球も制球が悪かった。一回は40球を要し、押し出しを含む4四死球で2失点。「(2死一塁で)ロンゴリアに四球を出してから難しくなった」と振り返る。スライダーは普段以上に曲がってしまい、空振りを誘う軌道を描くことができなかった。
二回からの4回は粘って無失点とした。球審の判定が厳しいと感じたようだが、「マインドを変えて何とかこの状況でも勝ってみせるという気持ちになった」と言う。三、四回は併殺でピンチを脱出。エースのプライドが見えた。
ワシントン監督は「やらなきゃいけない試合でやったんだ。5回を投げてくれてうれしかった」と賛辞を贈り、右腕は「勝ったことがチームにとって一番良かった」と安どした。負ければワイルドカード争いで3位に落ちる苦境で、価値ある13勝目となった。