レ軍、田沢‐上原のリレーで0封勝利
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第3戦、タイガース0‐1レッドソックス」(15日、デトロイト)
ア・リーグ第3戦はレッドソックス(東地区)が1‐0でタイガース(中地区)を破り、2勝1敗とした。上原浩治投手(38)がポストシーズン3セーブ目を挙げた。田沢純一投手(27)は1/3回を投げ1安打無失点。ナ・リーグはカージナルス(中地区)が第4戦でドジャース(西地区)を下して3勝1敗とし、2年ぶりのワールドシリーズ進出へあと1勝とした。
最後は田沢、上原の日本投手リレーが決まり、レッドソックスが1‐0で競り勝った。
0‐0の七回に5番ナポリがソロを放って均衡を破る。先発ラッキーが七回途中まで無失点と好投し、救援陣にマウンドを託した。3番手は田沢。八回1死一塁で登場し、ハンターの安打で一、三塁を招いたが、主砲カブレラを速球だけで攻めて空振り三振に。「怖い打者なのに、よく大胆にいけた」と自身の強心臓ぶりに驚いた。
2死一、三塁で後を継いだ上原は、4番フィルダーを直球で追い込み、フォークで3球三振に仕留める。ファレル監督は「あの二つの三振が鍵だった」とハイライトに挙げた。
九回も無失点でしのいでセーブを挙げた守護神は「タズ(田沢)もしっかりと抑えてくれた。あれは大きかった」と後輩をねぎらった。初のポストシーズンで6試合とも無失点の田沢は「カブレラを抑えて緊張していたので(上原の投球を)見る余裕はなかった」と、充実感と疲労感のにじんだ笑顔を浮かべた。