レ軍猛打で先勝、田沢は1人をK斬り
「ワールドシリーズ・第1戦、レッドソックス8‐1カージナルス」(23日、ボストン)
レッドソックス(ア・リーグ)が8‐1でカージナルス(ナ・リーグ)に先勝した。田沢は7‐0の八回2死から2番手で同シリーズ初登板を果たし、見逃し三振を奪って1/3回を無失点だった。上原は登板しなかった。レッドソックスは一回にナポリの3点二塁打で先制。二、七回にそれぞれ2点を奪うなど追加点を重ねた。
初のポストシーズンを戦うレッドソックスの田沢が、ワールドシリーズ開幕戦のマウンドに立った。打者1人から三振を奪う上々のデビューを果たし「いい緊張感で歓声の中で投げ、野球人生において良かったと思う」と充実感をにじませた。
リーグ優勝決定シリーズを制した19日から間隔が空いたため、7‐0の八回2死走者なしで登板。気合の入った表情でジェイを速球とカーブで追い込み、最後は153キロの速球で見逃し三振。力強く拳を握った。「ストライクが入って良かった。ガッツポーズが出ちゃった」とおどけた。
プロ野球を経験せず、社会人から大リーグに挑戦し、2010年には右肘の手術を受けた。前例のない厳しい道だったが、今季は中継ぎの要に成長。「夢にも思わなかった」という大舞台での初仕事をやり遂げ、確かな手応えをつかんでいた。