レ軍上原“因縁舞台”で圧巻投球も惜敗
「ワールドシリーズ・第2戦、レッドソックス2‐4カージナルス」(24日、ボストン)
レッドソックス(ア・リーグ)はカージナルス(ナ・リーグ)に2‐4で敗れて対戦成績は1勝1敗となった。2004年から続いていたシリーズ連勝記録は9で止まった。上原浩治投手(38)は2‐4の九回に同シリーズ初登板を果たし、1回を三者凡退。田沢純一投手(27)は2‐4の七回途中から投げ、打者1人を抑えた。
上原がメジャー5年目で初めてワールドシリーズのマウンドに立った。レンジャーズ時代の2011年は不振で出場登録を外された舞台。1回を三者凡退と完璧な投球を披露し「ゼロならOK。それだけですね」といつも通りの口調で話した。
リーグ優勝決定シリーズは5試合で1勝3セーブをマークし、最優秀選手に選ばれた。前回登板した19日から間隔があいていたが「気持ちの中では1日くらいしかあいていない感じ」と緊張感は変わらなかった。
2点を追う九回に投げ、なじみのないカージナルス打線を直球とフォークボールで攻め、左打者3人を10球で左飛、遊ゴロ、三直に打ち取った。
レギュラーシーズンで息切れした2年前とは違い「目標、気持ちの持っていき方がうまくいっている」と好調を維持している。不動の守護神は「アクセルを踏みっぱなし」で頂点を目指す。