上原メジャー最多タイ7S!レ軍が王手

 「ワールドシリーズ・第5戦、カージナルス1‐3レッドソックス」(28日、セントルイス)

 レッドソックス(ア・リーグ)がカージナルス(ナ・リーグ)に3‐1で勝って対戦成績を3勝2敗とし、6年ぶりの優勝にあと1勝とした。上原浩治投手(38)は八回2死二塁から1回1/3を無安打無失点で今シリーズ2セーブ目。今ポストシーズン7セーブ目で、メジャー最多記録に並んだ。

 敵地のファンが沈黙する中、マウンド上の上原が雄たけびを上げる。大リーグ最多記録に並ぶ同一年のポストシーズン7セーブ目を挙げ、レッドソックスは6年ぶりの頂点まであと1勝に迫った。38歳のベテランは「もうゴールは見えている」と大きく息を吐いた。

 3‐1の八回2死二塁で登場。3日連続のマウンドだったが「投げている方が体は起きている」と好材料として捉える。代打アダムズをフォークボール3球で空振り三振に仕留め、ピンチを断った。

 1番のM・カーペンターを先頭で迎えた九回は「いやらしい打者が多い」と、直球とフォークボールを同じ高さに集めて目線を狂わせ、見逃し三振、一ゴロ、右飛で三者凡退に仕留めた。

 今や不動の守護神は、地区優勝、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズのいずれも最後を締めくくり、歓喜の輪の中心に立ってきた。メジャーの王座に就くときも「そうなれるように、しっかりと準備していきたい」と、総決算のマウンドに照準を合わせた。

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