マー君残留ある!?立花社長は自信
大リーグ関係者が一堂に会するウインターミーティング第3日が11日(日本時間12日)に開かれ、エースの田中将大投手(25)がポスティングシステムに代わる新制度を使って大リーグへ移籍する可能性のある楽天の立花陽三球団社長(41)が前日に続いて会見。週明けにも予定している田中との話し合いについて、「私の考えでは、田中が残ってくれると言えば、それで終わると思う」と残留に自信を見せた。
来季の構想を練る上で、立花社長が一つの区切りとしていた同イベント。最終日を翌日に控え、依然として新制度が発効されない状況に同社長は「当然、これはわれわれとすると、より動かしにくくなる状況は変わらないです」とチームに及ぼす影響を危惧した。
現地入りした前日に、新制度発効後に田中と話し合いの場をもつことを明言。その際には「残ってくれることを希望してますので、その逆の答えが(田中から)出た場合はそこから話し合う」と語っていたが、この日は「私の考えでは、田中が残ってくれると言えば、それで終わると思います」と断定口調。本人の意思を尊重する姿勢を見せながらも、その口調には残留への自信にも似た、強い気持ちがにじんでいた。
米球界でも徐々に風向きが変わりつつある。2日前に楽天・三木谷オーナーが米メディアのインタビューで「行かせるつもりはない」と発言。メジャー球界は騒然となった。同オーナーをインタビューした記者が「タナカは来ないと思う」と話すなど、ここにきて「残留」という見方が広まり始めている。
新制度の発効は17日になる見通しだ。「当初はもう少し前で決断(する)とずっと言ってきた。遅くなればなるほど球団としても編成は決まっていきますので、一日も早く決めなければ、というのは変わらない」と同社長。自身の夢と球団の思い。田中の決断の日は刻一刻と近づいている。