沼田、ド軍と正式にマイナー契約

 社会人登録を抹消しないままドジャースとマイナー契約し、日本野球連盟から除名処分を受けた沼田拓巳投手(19)=大垣日大高出=が14日、同球団と正式契約したことを報告した。来年2月末に再渡米し、アリゾナでの春季キャンプを経て、ド軍傘下のルーキーリーグでメジャーを目指す。

 所属していた社会人チームに無断でド軍とマイナー契約を結んだことで日本野球連盟から除名された“お騒がせ右腕”。ようやく正式契約にたどり着いた。晴れてド軍の一員となった沼田の笑顔がまぶしい。

 「めっちゃ楽しみ。ドジャースタジアムも見学させてもらって、ここで野球をやりたい気持ちになった」

 年俸は200万円未満で、契約金は1000万円(金額は推定)。大垣日大高では控え投手で終わり、社会人野球でも目立った実績はないが、最速151キロの剛球を買われてのマイナー契約。それでも現地でのメディカル・チェックでは、飛び抜けた肩甲骨の柔らかさでド軍関係者を驚かしたという。

 除名処分によって将来のアマ復帰の道が閉ざされた時には不届き者のように扱われたが、沼田本人には無断契約の認識がまったくない。「だって、社会人のクラブチームと言ったって週に2~3日、活動する程度。自分の感覚では草野球に近いもので、ドラフトのルール(大学チーム在籍者は社会人2年を経ないと指名できない)なんて関係ないと思っていたから…。それに戻る気はもともとないので」。アマ復帰という道を断ってのメジャー挑戦となるが、沼田は根っからのポジティブ型人間である。

 プロ経験がない日本人が大リーグ入りを果たしたのは3人しかいない。うちアマでも実績がなかったのはマック鈴木投手だけ。険しい道だが、挑戦する価値はある。

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