マー君一問一答「世界一の戦力になる」
ヤンキースへの入団が決まった楽天・田中将大投手が23日午後3時から、コボスタ宮城球場の食堂で報告記者会見に臨んだ。以下、会見一問一答。
◇ ◇
「本日は、このような場を作っていただきまして、楽天イーグルスには感謝をしています。ニューヨークヤンキースと、基本合意したことを、ご報告させていただきます」
‐今の心境は。
「ホッとしてます」
‐正式合意の連絡はいつ?
「昨日電話で。代理人ともコミュニケーションとっていたので」
‐星野監督にも報告を?
「昨夜電話しました。『コンディションだけ気をつけて頑張ってくれ』と言われました」
‐複数のオファーの中でヤンキース。
「最大限に評価していただきましたし、また、世界でも有名な名門チーム。その中で、色んなものを感じながら、今まで違ったものを感じながらプレーできるのではないかなと思います」
‐7年で155億円。評価については?
「すごく評価していただいた」
‐松井秀喜さんのビデオメッセージ、電話もしたという話だが?
「してないです」
‐ヤンキースは入団した2007年から熱視線を送っていた球団。
「大変光栄。僕はルーキーの年でしたし考えていなかったので、そういうときから見ていてくれたんだなと感じます」
‐ヤンキースでは救世主、立て直し役を求められるが?
「向こうでは新人ですし、たくさん、これからいろいろ経験しないといけないけど、野球をやるのは初めてではないので、今まで培ってきたもの、パフォーマンスを発揮すればいいと思う」
‐日本では日本一、世界では世界一を狙う?
「やるからには目指したい」
‐メジャーでの目標は?
「世界一です」
‐メジャーに向けての準備は?
「特にないけど、向こうの公式球で練習はしていた。やりながら対応していければ」
‐渡米の予定は?
「まだ決まってないです」
‐入団当初、メジャーに行くとは想像していた?
「想像してなかったですね」
‐一番思い出に残っているのは?
「思い出はたくさんありますけど、優勝した時だと思います」
‐日本で成長できた部分は?
「たくさんあると思いますよ。何も知らない、高校卒業した人間がこの世界に飛び込んできて、いろいろ1年目から1軍のマウンド経験させてもらって」
‐後輩でも目標にしたい投手はいっぱいいる。
「もっとすごいピッチャーの方を目標にしてくれればいいと思います」
‐仙台、東北のファンへ向けて。
「仙台という地は離れてしまいますが、テレビや新聞を通して『田中頑張ってるな』と思ってくれるよう、いいニュースを届けられるように頑張っていきたい」
「そうですね。不安な気持ちがないわけではないが、まずはしっかりと、色んなことに対応できたらいい」
‐楽しみなことは?
「ヤンキースタジアムのマウンドに立つことですかね」
‐活躍を楽しみにするファンも多い。
「ただ行っただけでは意味がない。向こうで、世界一の戦力になるために行くので、チームに貢献できるようになれれば」
‐メジャーのイメージは?
「こっちでは失投して単打で終わってた部分が、長打や、ホームランになったりと、今までの感覚が違うものが出てくると思います」
‐中4日について?
「その分球数も管理されてるし、うまく自分で、失敗もすると思うけど、それを繰り返しながらやっていけたらと思う」
‐米国のファンに向けて。
「ファンの方に受け入れていただけるように、プレーで信頼を勝ち取るしかないと思うので、英語はしゃべれませんがプレーで見せていきたいです」
‐ニューヨークヤンキースへのあこがれは?
「あこがれは正直なかったです。でもメジャーで一番と言っていいほど歴史がある球団。名門のチーム。自分の野球人生の中で、そういった環境でプレーをしたことがない。違ったところでやっていくのもありかなと思う」
‐先輩大リーガーと話はしたか?
「ダルさんには色んな球団の特色などを聞きました」
‐メジャーの1球目は何を投げたい?
「プロ野球1年目にもそれを受けたので、また同じ質問を受けるとは思ってなかったが、なんでしょうね、まあ、ストレートになるんじゃないかなと思います」
‐まい夫人は何と?
「僕の意見を尊重してくれてます」
‐向こうには何を持って行きたいか?
「ももクロのDVDですね。ライブのDVDを持って行きます」
(会見後、記者の囲み取材で)
‐背番号は?
「まだ決まってないです」
‐文化の違いなど戸惑いもあると思うが。
「それは向こうの文化に従うだけです。それに僕が合わせていけば問題ない」
‐英語の勉強は?
「してません。これからするんじゃないですか?」
‐報道で契約年数などは報じられているが、初めて耳にしたときは金額などに驚いたか?
「皆さんと同じだと思いますよ」
‐イチロー、黒田ら日本人選手もいる。
「日本語で話せるのはもちろん心強いし、メジャーで長年活躍されている大先輩がいて、そういう方々と一緒にプレーできるのはすごく大きい」
‐ダルビッシュからは?
「頑張れよ、と言っていただきました」