マー君、ヤンキースで世界一になる!
楽天からヤンキースへ移籍した田中将大投手(25)が11日(日本時間12日)、本拠地ヤンキースタジアムで入団会見に臨んだ。大きな注目を集める右腕は、背番号「19」のピンストライプのユニホームに袖を通し、英語で自己紹介。目標に「ワールドシリーズで勝つこと」と力強く言った。
張りつめた空気が一瞬にして和んだ。「ハロー。マイネーム・イズ・マサヒロタナカ」。田中の入団会見、注目の第一声は、苦手のはずの英語だった。「アイム・ベリー・ハッピー・トゥ・ビー・ヤンキー(ヤンキースの一員になれてとてもうれしい)」。報道陣や関係者、約300人が見守った会場が、温かい拍手と笑いに包まれた。
前日まで予定していなかった英語でのあいさつ。決めたのは「さっきです」と田中。「この地で野球をするからには少しは話した方がいいかなと思って」。意気込みを込めた。
ヤ軍を選んだ理由を「ニューヨークはすごく厳しいところと聞いているので、そこで自分の力を出し切れるようにやりたい」と説明し、一番の目標には「ワールドシリーズで勝つことです」と言い切った。「失敗することばかりにとらわれず、成功していいピッチングをして歓声を送られることをイメージしている」とポジティブ思考を口にした。
会見が行われたのは、ヤンキースタジアム内の「レジェンズ・クラブ」と呼ばれる特別会場。球団によると、03年にニューヨーク市内の高級ホテルで開いた松井秀喜氏の入団会見以来となる大規模な会見だったという。会見のもようはテレビやインターネットで中継された。
それでも田中は、気後れすることなく受け答えした。球団専属の女性ラジオキャスターで、その道27年のスージン・ウォルドマンさんは「笑顔がいいですね。最初の会見でなかなかできないこと。あ自信と誇りを感じました」とその強心臓ぶりに舌を巻いた。